これまで、スーパーポリアミドを使用したナイロン弾性樹脂デンチャー 「スマイルデンチャー」 について見てきましたが、 実はスマイルデンチャーにも 良いことばかりではありません。
■ スマイルデンチャーの欠点
① 健康保険の義歯と比べれば圧倒的に快適ですが、 粘膜や歯ぐきを覆う面積が広いため、 食べ物の温度が伝わりにくく、味を感じにくい という欠点があります。
② 欠損歯数が増えると、 スマイルデンチャーの持つ弾性が逆に働き、 硬い物を噛むと義歯がたわんで噛みにくくなる 場合があります。
この欠点を補い、スマイルデンチャーの利点を最大限に生かした義歯が スマイルデンチャーC+・スマイルデンチャーTi+ です。
下の写真は、当院で作製した スマイルデンチャーC+(シープラス) です。
一見して分かるように、 スマイルデンチャーと金属床義歯の利点を融合した理想的な義歯 になっています。
金属床義歯の「薄さ・快適さ・熱伝導性」と、
スマイルデンチャーの「審美性・使いやすさ」が
見事に調和しています。
スマイルデンチャーC+・Ti+ は、 スマイルデンチャーと同じスーパーポリアミド(ナイロン系樹脂)で作られた バネのない審美義歯 に、 金属プレート(コバルトクロム・チタン)を組み合わせたものです。
丈夫で薄い金属プレート × スマイルデンチャーの審美性 この組み合わせは、まさに理想的な金属床義歯のひとつと言えます。
(金属床義歯については 「金属床義歯」 をご参照ください)
保険の入れ歯(レジン床)は変形しやすく、 強度を確保するために 約3mmと分厚くなり、異物感が強くなります。
一方、スマイルデンチャーC+ は 異物感が少なく、発音しやすく、噛んでも変形しにくい ため、より自然に強く噛むことができます。
■ スマイルデンチャーTi+(前歯症例)
下の写真は、当院で前歯の欠損に対して作製した スマイルデンチャーTi+ です。
模型に装着した状態では、ほとんどスマイルデンチャーと変わりません。
スマイルデンチャーTi+(模型装着)
スマイルデンチャーTi+(正面観)
スマイルデンチャーTi+(裏面)
この患者さんは 接客業 で、 お客様の前で商品の説明をする必要がありました。
欠損部位が前歯で舌が当たりやすく、 スマイルデンチャーでは 厚みが気になり滑舌が悪くなる という悩みがありました。
そこで スマイルデンチャーTi+ を作製したところ、 内側の違和感がほとんどなくなり、スムーズに話せる と大変喜ばれました。
この義歯も、金属床義歯の「薄さ・熱伝導性」と スマイルデンチャーの「審美性・快適性」が 見事に調和しています。