顎関節症の実態
当院には、顎関節症に悩む多くの患者さんが来院されます。 その主訴(最も困っている症状)は、実に多岐にわたります。
当院で多い主な症状
- 口を開けると耳の前で カクカクと音がする
- 口が 大きく開かない
- 噛むと 顎が痛い
- 一見どうもない歯が訳もなく痛む
- つぎ歯がよく外れる
- 顎が不安定で、どこで噛んだらよいか分からない
- 朝起きると顎の周囲やこめかみが痛い
これらの症状を訴える患者さんの多くは、 複数の全身症状を同時に抱えている ことが分かっています。
顎関節症に伴いやすいその他の症状
・なんだか気が滅入る ・全身的な疲労感 ・頬の痛み ・鼻の奥の違和感 ・物が噛み切りにくい ・膝の痛み
これらの症状が顎関節症と「直接の因果関係がある」と断定する証拠はありません。 しかし、驚くほど高い頻度で合併している のも事実です。
さらに、顎関節症の治療中や治療後にこれらの症状が消失する ケースも多く、 多くの歯科医が経験する “嬉しいおまけ” と言えます。
ただし、肩こり・頭痛・倦怠感があるからといって、 すべてを顎関節症のせいと決めつけることはできません。
まずは症状に応じた診療科で検査を受け、それでも改善しない場合に
顎関節症を疑うのが適切です。
顎関節症の種類(わかりやすい分類)
院長の臨床経験から、顎関節症は次の4つに分類すると理解しやすくなります。
---① 無症状(無自覚)型
自分に顎関節症があることに全く気づいていないタイプです。 症状を「年齢のせい」「仕方ない」と思い込み、放置してしまいます。
例えば、口が開きにくく食事に時間がかかっても、 「こういうものだ」と諦めてしまう方が多いのが特徴です。
② 症状局所限局型
顎の不調を自覚しているが、 生活に支障がないと誤解して放置しているタイプです。
このタイプは放置すると、 全身症状へと進行する可能性が高い ため注意が必要です。
---③ 症状全身波及型
肩こり・腰痛・めまい・耳鳴り・手足のしびれなど、 全身症状を伴うタイプ です。
整形外科・脳外科・整体・鍼灸などを「はしご」しても改善せず、 長年悩んでいる方が多いのが特徴です。
治療開始後、 「坐骨神経痛が治りました」 「10年来の頭痛がなくなりました」 と喜ばれる方が多くいらっしゃいます。
④ 精神失調型
不安・落ち込み・精神的疲労などを伴うタイプです。 心療内科や精神科に通院している方も少なくありません。
顎関節症の治療が進むにつれ、 「気分が晴れてきた」「落ち込みが減った」 と話される方も多く、心身のつながりを強く感じる部分です。
顎関節症ではアゴはどうなっているのか?
多くの顎関節症では、 上顎に対する下顎の生理的位置関係が狂っている 「下顎の後上方転位」が認められます。
この状態は顔の形や表情にも現れます。
- 下顎が引っ込んで見える
- 下唇の下のシワが深い
- 口角が下がっている
- 噛み合わせが深く、下の歯が見えにくい
なぜ下顎がズレるのか?
現代人は、運動不足・咀嚼回数の減少・歯ぎしりなどにより 奥歯が短くなりやすい と言われています。
その結果、下顎が後ろに下がり、左右にもズレやすくなります。
噛み込みが深くなる → 頬の筋肉がたるむ → 脳が「縮め!」と命令 → 全身の筋肉に影響 → 首・肩こり、背骨の歪みへ
さらに、物を噛むときには頭の重さの約3倍の負担が頚椎にかかります。 下顎がズレていると、 毎回それ以上の負担が首・背骨にかかる ことになります。
ストレスと顎関節症の関係
ストレスを感じると、脳内で作られる化学物質が 噛み合わせに関与する筋肉を緊張させる ことが研究で分かっています。
この筋肉の緊張が、 下顎のズレ → 顎関節症 → 全身症状 という悪循環を引き起こすと考えられています。
顎関節症治療の根本は「ストレス」と「筋肉のコントロール」
顎関節症の根本的な改善には、 ストレスの軽減 と 噛み合わせに関与する筋肉の異常運動をコントロールすること が重要です。 また、はぎしり・噛みしめなどの悪習慣との関連も十分考慮する必要があります。
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診療時間のご案内
当院では患者さんの待ち時間を最小限にするため、 原則として 予約制 を採用しております。
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 10:00〜13:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
| 14:30〜18:00 (最終予約17:00) |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
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